NPO法人クレブスサポートが運営するさがのがん予防情報サイト。
がんとともに生きる佐賀net
がんの悩み相談 回答集
Home ごあいさつ NPO法人クレブスサポートとは 佐賀のがん がん検診情報 お知らせ
 
回答集
 
皆様から寄せられた質問に回答します
 

肝がんの保険適応の新薬について教えてください

 
質問:(50歳代、女性、佐賀市)

肝がんの化学療法についてですが、最近新しい薬が保険適応になったと聞きました。
どんなものか教えてください。
  

 
回答:(佐賀県立病院好生館 内科 大塚大河)

ソラフェニブ(商品名:ネクサバール)というお薬です。もともと日本では腎臓がんで保険適応となっていたお薬ですが、2009年5月に肝臓がんにも保険適応となりました。
ソラフェニブは分子標的治療薬というものの仲間です。人間の細胞内外には信号伝達の複雑な仕組みが存在します。その中でがんの進行に関与している部分を「標的」にしてブロックすることで作用を発揮します。
現在、様々な分子標的治療薬が様々ながんで試され臨床に応用されています。
肝がんについては2007年にアメリカの腫瘍学会で大規模な臨床試験の結果が発表され、大きな話題となりました。全体で約600人の進行した肝がんの患者さんを対象に無作為にソラフェニブを服用した群と、プラセボ(偽薬)を服用した群に分け生存期間などの比較が行われました。その結果、ソラフェニブ群の生存期間が10.7ヵ月,プラセボ群の生存期間が7.9ヵ月で統計学的に有意に生存期間の延長効果が確認されました。その後アジアでも同様の比較試験が行われ、生存期間の改善効果が認められました。日本でも治験が行われ今回保険適応となっています。
ソラフェニブは内服薬で1日2回朝夕服用します。副作用としては皮膚症状,高血圧,消化器症状(食欲低下、吐き気、下痢など)、肝機能障害、出血などがあります。
そのため現在使用する際にはいくつかの制限が設けられており、進行肝がんというだけでは使えません。
また、薬価が高価で1日で2万円を超えます。1ヵ月分だと薬代だけで60万円以上になります(3割負担で約18万円)。ただ高額療養費制度による負担軽減措置が利用できます。
以上のように長所短所は有りますが、適切に使用することで進行した肝がんに対する新しい治療手段となることは間違いありません。現在、ソラフェニブを基にして様々な試験が行われています。今後さらに肝がん治療の幅が広がることが期待されます。

 
その他の質問
 
 
「がんになっても安心して暮らせる社会」の実現を目指して行動します。
NPO法人 クレブスサポート
〒840-0052   佐賀市今宿町5番5号
TEL 0952-23-8231
FAX 0952-23-8216
mail npokrebs@yahoo.co.jp
 
Copyright © 2008, KREBS SUPPORT. All Rights Reserved.
プライバシーポリシー