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皆様から寄せられた質問に回答します
 

B型肝炎の感染経路と対策を教えて下さい。

 
質問:(30代、女性、伊万里市)

献血で偶然にB型肝炎に感染していることが分かりました。感染経路と対策を教えてください
  

 
回答:(佐賀大学 医学部 肝疾患医療支援学講座 江口尚子助教、江口有一郎教授)

今回は、とても驚かれた事かと思います。
しかし、あなたの現在の状態に応じた適切な対策を講じれば心配することはありません。
最も大切なことは、B型肝炎に感染していることが判明した時の対応です。
それは、B型肝炎の正確な評価が可能な医療機関に一度は必ず受診するということです。
肝臓専門医や消化器専門医は詳しい説明をしてくれますから、大きな安心が得られることでしょう。

 B型肝炎ウイルスの感染は、血液感染、つまりウイルスをもった人の血液や体液に存在するB型肝炎ウイルスが、何らかの原因で血液中に入って感染が成立します。その経路は、垂直感染(母子感染)と水平感染に分けられます。母子感染は、感染した母親から子供が生まれるとき、子供に感染します。
これは、1985年に母子感染対策が始まって以降、減っています。

 水平感染は、母子感染以外の感染をいいます。訴訟問題となった輸血による感染が有名で、過去には、予防接種での注射器の使い回しなどによる感染も言われていましたが、現在ではそのようなことはありません。
その他には、薬物常用者の注射器の共用、医師や看護師の針刺し事故などがあります。
今問題となっているのは、性交渉などによる体液からの感染です。不衛生なピアスの穴あけや入れ墨などからも感染します。
特に近年ヨーロッパから入ってきたと考えら得る遺伝子型Ae型(ゲノタイプA)によるB型急性肝炎は、成人以降の感染でも慢性肝炎に移行する可能性も十分にあり、また、多くの場合、自覚症状が出ないまま慢性化することさえあるので、極めて大きな社会問題になろうとしています。
今後は、B型肝炎ワクチンが広く実施されることで感染予防を行うことが出来ると考えられます。  
肝臓は、弱ってもなかなか症状に出ない臓器で、たくさんのウイルスが長く肝臓に居座り続けるだけでも、肝硬変や肝がんの原因になりますので、その場合は、きちんと検査を行い、治療の必要があれば、治療を受けることをおすすめします。インターフェロン(注射剤)や核酸アナログ製剤(内服剤)などを用いてウイルスを減らす治療をするなど、早めの対策が肝心です。
また、ウイルスを減らす治療が必要なく、症状がない場合でも、B型肝炎ウイルス持続感染の状態であれば、突然,肝がんが出来てしまうことがありますので、医師のアドバイスに従い、定期的に検査をすることをおすすめします。

 最後に繰り返しになりますが、B型肝炎ウイルスに感染していることが分かった場合で最も大切なことは、正確に状態を把握することです。
精密検査のために医療機関に一度は必ず受診しましょう。怖い事は、感染していることではなく、感染を放置していることなのです。

 
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